前立腺癌闘病記 (その2 癌)

健 康
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前編があります。こちらから。 (パート1 生検検査一日入院記録)

参考 【前立腺がん】全摘出手術後に起こること、必ずしてほしいこと

【前立腺がん】全摘出手術後に起こること、必ずしてほしいことを専門医が徹底解説
手術後の合併症5選です。この事が私が手術を選ばなかった理由です。

「前立腺癌闘病記」(重粒子線治療を一足お先に体験しました)を出版しました。

前立腺癌闘病記 重粒子線治療 一足お先に体験しました。を出版しました。
約1年の軌跡を含めてこちらをご覧ください。「前立腺癌闘病記」

2024年3月21日 重粒子線治療中に地震がありました。

重粒子線治療中で機械に固定されているときにP波の地震の揺れを感じて一時中止になりました。その後S波の大きな揺れを待っていましたが来ませんでした。地下は地表面波のS波は来ないようです。震度2ぐらいの揺れでした。

2024年3月14日 QST病院にて重粒子線治療の1日目

この日より重粒子線治療は始める。
どうもホルモン療法を始めて6か月後から重粒子線治療を始めるようです。

2024年3月1日 QST病院にてCTとMRIを取った

QST病院 次の日にCTにて正しく照射されるか、重粒子線照射時の基本画像を取りました。

2024年2月29日 QST病院にて固定具を作成

QST病院 固定具の作成をしました。同時に血液検査と尿検査を行いました。

2024年2月8日 M病院 金マーカー留置手術のため入院

2月8日(木)~2月10日(土)2泊3日の入院でした。
2月8日10:30amより手術開始。終了11:02am 約30分の手術でした。
麻酔は腰椎麻酔でした。
手術名:放射線治療用前立腺金属マーカー留置及びスペーサ注入術
スペーサー注入は前立腺と直腸の間に厚さ1cmほどのゲル状の物を入れることで、直腸に放射線の影響を防ぐためです。放射線には有効ですが、重粒子線には未知数だそうです。

2024年1月4日 M病院 金マーカー留置手術の日取りを決めた

PSA検査の結果は0.093でした。ホルモン注射が効いているようです。

2023年12月25日 QST病院 今後の治療スケジュールが決まりました。

下半身の麻酔が切れる間約10時間ぐらい寝返りしずらいので腰が痛くてたまりませんでした。

2023年12月14日 S病院 PSA検査結果 0.286 でした。

ホルモン注射とホルモン剤を受け取りに行きました。
PSA検査の結果は0.286でした。癌が活動してないということでしょうか。
もう一度MRI検査で拡張協調画像診断を受けて癌の状態を把握したいです。

2023年12月4日 QST病院に行ってきました 

稲毛のQST病院に行ってきました。
T病院での検査結果とパレットに入った検体を提出しました。
重粒子線治療の説明を受けました。
次回は12月25日に2回目の面談があります。(それまでの間にパレットに入った検体を再度調査するようです。)
ホルモン療法は来年の9月までやることになりました。

2023年11月2日 S病院 PSA検査結果 2.097 でした。

2023年11月2日 PSA検査結果 2.097 でした。
9月21日(木)のホルモン注射と飲み薬のホルモン治療が効いているのでしょうとの事。

2023年9月23日(土)よりカソデックスOD錠80mgを毎日1錠服用開始

2023年9月21日(木) ホルモン注射を受ける

 9月1日より受ける予定でしたが、色々ありまして本日9月21日になりました。
注射はベットに寝かされ、おなかの脂肪の多いところに受けました。
二人の美人の看護婦さんに看取られて太い注射器で打たれました。
男の子頑張れと声をかけて耐えました。
22日現在副作用は出ておりません。
飲み薬はオリジナルの薬が在庫切れのため取り寄せになって居ます。

参考 アクアビームロボットシステム

 主に医療分野で使用される先進的なロボット支援手術システムの一つです。このシステムは、特に前立腺手術や腫瘍の摘出に利用されることがあり、高圧の水流を使用して組織を正確に切除することができます。アクアビームロボットシステムは、水のジェットを用いて非常に精密な操作を実現し、従来の手術方法と比較して、出血が少ない、回復時間が短い、周囲の健康な組織へのダメージが少ないなどの利点を持っています。

このシステムの核心技術は、アクアブレーション療法と呼ばれ、水流を制御することによって、組織を効率的かつ正確に除去します。ロボットアームが搭載されており、医師はコンピュータを介して手術を計画し、ロボットがその指示に従って手術を実行します。これにより、手術の再現性が向上し、患者ごとにカスタマイズされた治療が可能になります。

アクアビームロボットシステムは、特に前立腺肥大症(BPH)の治療に有効であると報告されています。前立腺肥大症は、中高年の男性に多く見られる疾患で、排尿障害などの症状を引き起こします。従来の手術方法と比較して、アクアビームによる治療は、患者のQOL(生活の質)の向上に寄与する可能性があると期待されています。

このようにアクアビームロボットシステムは、医療技術の進歩を象徴するものであり、手術の精度と安全性を向上させることで、多くの患者に恩恵をもたらすことが期待されています。

参考 経尿道的水蒸気治療

経尿道的水蒸気治療(Rezum therapy)は、前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia, BPH)に対する最小侵襲的な治療法の一つです。この治療法では、直接前立腺組織に水蒸気(スチーム)を注入し、過剰な前立腺組織を熱で破壊することで、尿道の圧迫を減少させ、尿流の改善を図ります。

治療のプロセス

  1. 局所麻酔または軽度の全身麻酔 – 治療は通常、局所麻酔または軽度の全身麻酔下で行われます。
  2. 水蒸気の注入 – 専用の装置を用いて、経尿道的に小さな針を前立腺組織に挿入し、高温の水蒸気を数秒間注入します。
  3. 組織の壊死と除去 – 注入された水蒸気が前立腺組織内で凝結する際に熱を放出し、組織を壊死させます。その後、体は自然な治癒プロセスを通じて壊死した組織を除去し、前立腺の体積が減少します。

利点

  • 最小侵襲 – 大きな切開を必要とせず、回復時間が短い。
  • 効果的な症状の改善 – 多くの患者で尿流の改善が見られる。
  • 性機能への影響が少ない – 他の前立腺手術方法と比較して、性機能への悪影響が少ないとされる。

注意点

  • 副作用 – 尿路感染症、一時的な尿保持、尿道刺激感などの副作用が報告されていますが、これらは通常、軽度で一時的なものです。
  • 選択的な適用 – すべてのBPH患者がこの治療法の適用対象となるわけではありません。前立腺のサイズや形状、患者の健康状態などによっては、他の治療法が推奨される場合があります。

参考 ホルモン療法について

前立腺がんの細胞の成長と増殖は、男性ホルモン(アンドロゲン)であるテストステロンの影響を受けます。ホルモン療法の目的は、テストステロンの作用や生成を減少させることで、がん細胞の成長を遅らせる、あるいは停止させることです。

1. LHRHアゴニスト: LHRHアゴニストは、脳の下垂体に作用して、テストステロンの産生を抑制します。初期の段階で短期的にはテストステロンの分泌が増加する「フレア」現象が起きることがあるため、アンドロゲン受容体拮抗薬と併用することでこの反応を抑制することが多いです。

  • ルプロリン(Lupron, Eligard)
  • ゴセレリン(Zoladex)
  • トリプトレリン(Trelstar)
  • ブセレリン(Suprefact)

2. LHRHアンタゴニスト: LHRHアンタゴニストは、下垂体のLHRH受容体に直接結合してテストステロンの産生を迅速に抑制します。フレア現象が起きないのが特徴です。

  • デゴレリックス(Firmagon)

3. 抗アンドロゲン薬: これらの薬は、アンドロゲン(テストステロンやジヒドロテストステロン)が前立腺がん細胞のアンドロゲン受容体に結合するのを阻止することで、がんの成長を抑制します。

  • ビカルタミド(Casodex)
  • フルタミド(Eulexin)
  • ニルタミド(Nilandron)

新世代の抗アンドロゲン薬として

  • エンズルタミド(Xtandi)
  • アパルタミド(Erleada)

4. ステロイド: プレドニゾロンやデキサメタゾンなどのステロイドも、進行前立腺がんのホルモン療法に使われることがあります。

ホルモン療法は、初期の前立腺がんだけでなく、再発や進行した状態の前立腺がんにも用いられます。ただし、長期間のホルモン療法は骨密度の低下、筋力の減少、動悸、熱感、性欲減退、勃起不全などの副作用を伴う可能性があります。

治療方針や薬物の選択は、がんの進行度、患者の健康状態、年齢などの多くの要因に基づいて決定されるため、医師との綿密な相談が必要です。

ホルモン治療の併用について

中リスク群、または高リスク群の患者さんには、重粒子線治療開始前に2~6か月間、ホルモン治療の併用を推奨しています。原則として、抗アンドロゲン剤(内服)とLHRH製剤(注射)を併用していますが、ホルモン治療によって肝酵素の上昇や生活の質が著しく低下する場合には、LHRH製剤単独でも可能です。
当院で推奨しているホルモン治療の実施期間は、中リスク群で6か月、高リスク群で通常1~2年です。低リスク群にはホルモン治療を併用せず、重粒子線単独で治療します。

カソデックス (Casodex) は、抗アンドロゲン薬の一つであり、主に前立腺がんの治療に使用される薬物です。アンドロゲンは男性ホルモンの一種であり、前立腺がんの細胞の成長や増殖を刺激することが知られています。カソデックスは、このアンドロゲンの作用をブロックすることで、がん細胞の成長を抑制します。

以下は、カソデックス OD錠80mgに関する一般的な情報です:

  1. 作用機序: カソデックスはアンドロゲン受容体アンタゴニストとして作用し、アンドロゲン(主にテストステロン)の効果を競合的に阻害します。これにより、前立腺がん細胞の成長が抑制されます。
  2. 用途: 進行性の前立腺がん、特に外科的去勢や他の治療法が不適切または効果が期待できない場合に使用されます。
  3. 投与方法: 通常、1日1回、食事と関係なく経口投与します。医師の指示に従って服用することが重要です。
  4. 副作用: カソデックスには、肝機能の異常、乳房の腫れや痛み、疲れや弱さ、かゆみや発疹などの副作用が報告されています。副作用に関して不安や疑問がある場合は、医師や薬剤師に相談することが重要です。
  5. 注意事項: カソデックスは他の薬との相互作用がある場合があるので、他の薬を服用している場合は医師に伝えることが必要です。また、治療中は定期的に医師の診察を受けることが推奨されます。

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